2017年10月16日の投稿

初心

日曜日、友人の結婚式へ夫婦で参列してきました。

 

和装の厳かな式ののち、和気あいあいとした披露宴もとても楽しませてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

余興の親戚の小学生の手紙あり、新郎とのサプライズ共演の歌あり、

かわいかったです^^

 

 

 

 

 

 

 

その中で、乾杯の挨拶をされた、二人の恩師なる方が引用されたされた詩がとても素敵でした。

 

いうまでもなく主役の二人に贈られた詩なのですが、

結婚8年目の我々にとっても、

改めて心のぐっと深いところまで届いた詩でした。

 

ふたりの高校の国語の先生とおっしゃってましたが、

卒業して20年近く経つ卒業生の結婚式に参列されて、

こんな素敵な詩を送れるってすごいです。

 

毎度結婚式は初心を思い出させられる場となります。

 

祝婚歌 吉野弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい