2026年3月31日の投稿
主役であれ。
ちょっと長いです💦
先日、息子のスポーツクラブでコーチと少しお話しする機会がありました。
そのときにおっしゃっていた言葉が、とても印象に残っています。
「その子にとって、今必要なことを経験として身につけさせたい」
体がまだできあがっていない子に、恐怖心と戦いながら試合ばかり繰り返させても、
実はあまり大きな成長にはつながらないことがあるそうです。
もちろん試合は大事です。
でも今は、
体の使い方
動き方
感覚
そういったものを理解していくことを、丁寧に積み重ねる時期。
そして体ができて、気持ちも強くなったとき、
それまでに理解していたことが「スッ」とできるようになる。
そんなイメージなのだそうです。
また、準備が整っていない状態で無理をさせてしまうと、
怪我も怖いし、恐怖心だけが残ってしまい、
スポーツそのものを嫌いになってしまうこともある。
それはやはり避けたいですよね。
そしてもう一つ、
とても大事だと思うのは、
指導する側の都合で、子どもに無理を強いるようなことがあってはいけない
という考え方です。
試合のために。
チームのために。
指導者の実績のために・・・。
そうした理由が前に出てしまうと、
本来いちばん大切であるはずの「本人の成長」が後ろに下がってしまう。
でも本来、主役は誰なのかと考えたとき、
それはやはり、その子自身のはずです。
本人が納得して、
「できるようになりたい」と思い、
少しずつでも前に進んでいく。
その過程こそが、成長なのだと思います。
この話を聞きながら、
「ああ、これって勉強も全く同じだな」と思いました。
学ぶ側の「受け取る準備」が整っていない状態で、
どれだけ演習を繰り返しても、
なかなか力にはつながらないことがあります。
やった気にはなるのですが、
本当の意味で身につくとは限らない。
それどころか、無理にやらせ続けてしまうと、
「勉強はつらいもの」「どうせできないもの」
という気持ちだけが残ってしまうこともあります。
だからこそ大事なのは、
まずその準備を整えること。
時間の使い方だったり、
物事の考え方だったり、
問題文の読み方だったり、
自分で考える習慣だったり。
いわば「どう学ぶか」という部分です。
そういう部分が整ってくると、
同じ問題を解いていても、
吸収の仕方がまったく変わってきます。
そして準備が整ったとき、
そこに注がれる学びは、きちんと力になっていきます。
勉強においても、
塾の実績のためでも、
学校の都合のためでもなく、
主役は、あくまで本人です。
本人が納得し、
前向きに取り組める形で、
一歩ずつ積み重ねていくこと。
その結果として、力がついていく。
学びというのは、
案外そういう順番なのかもしれません。
急いでたくさん注ぐよりも、
まずは受け取れる状態を整えること。
そして何より、
主役である本人の成長を、何よりも大切にすること。
遠回りのように見えて、
実はそれが一番確実な道なのだと思っています。