授業参観で見てほしいもの

小中学生のお子様をお持ちの皆様。授業参観には参加されていますか?
私は仕事柄もあるのですが、長男が小学1年生に上がった頃から、下の娘も含めて、ほぼ毎回参加しています。

今回は、「もっと授業参観に参加してみませんか?」

そして、「お子様だけではなく、授業そのものにも目を向けてみませんか?」というお話です。

最近、Xで現役の小学校教員の方と思われる投稿を目にしました。
そこには、

  • 「考える力」重視

  • テストの点数だけでなく過程を評価する

  • 「正解は一つではない」という考え方

など、現在の学校教育の特徴、昔との違いが紹介されていました。確かに、どれも目指している方向としては理解できます。私自身も、「知識を覚えるだけではなく、自分で考える力を育てること」はこれからの時代、とても大切だと思っています。
ただ一方で、授業参観を見ていると、「実際に子どもたちの学びとして機能しているのだろうか」と考えさせられる場面もあります。

例えば算数。
グループで教え合いながら学習する授業を見たことがあります。もちろん、人に教えることは学びを深める良い方法です。
ただ、そのためには教える側にも聞く側にもある程度の準備が必要です。
実際には、子ども同士の会話が学習から少し離れてしまったり、何を学ぶ時間なのかが曖昧になってしまったりする場面も見られました。

また国語では、登場人物になりきって気持ちを表現する授業を見たことがあります。子どもたちはとても楽しそうでした。
しかし、その様子を見ながら私は、「この活動を通して、どんな力を育てようとしているのだろう」と考えていました。その日の授業はそのまま終了。
もしかすると、その後の授業で先生なりのまとめがあったのかもしれません。ただ、保護者の立場から見ていると、少し分かりにくく感じたのも事実です。(実際娘によると、その授業はそこで終わりだったようです。)

実は娘は、小学校1年生の後半頃から、「学校はあまり楽しくない」と言うようになりました。
理由を聞くと、「授業がつまらないから」とのことでした。もちろん一人の子どもの感想です。しかし授業参観を見ていると、その言葉が少し理解できる気がすることもあります。

普段、塾で子どもたちを指導しているなかで感じるのは、「考える力」が大切なのは間違いないけれど、その前に必要なものもあるということです。

文章を正しく読む力。
基本的な計算力。
言葉の意味を理解する力。
そうした土台があって初めて、思考力も育っていくのではないかと思います。

例えば分数の割り算。なぜひっくり返して掛けるのか。
もちろん理由はあります。しかし、多くの子どもたちにとっては、まず計算ができるようになることの方が大切です。
使えるようになる。
問題が解けるようになる。
その上で、「そういえば、どうしてひっくり返すんだろう?」という疑問が生まれたときに考えたり、自分で調べたりする。
私はそうした学びの流れも大切ではないかと思っています。

教育の成果は、すぐには見えません。
本当の意味での答え合わせは、子どもたちが社会に出た後になることもあります。だからこそ、今行われている教育について、保護者も関心を持つことが大切なのではないでしょうか。

授業参観は、お子様の様子を見る日でもあります。でも同時に、「今、どんな教育が行われているのか」を知ることができる貴重な機会でもあります。ぜひ授業を見た後、「発表できたね」だけではなく、「今日の授業は面白かった?」「どんなことを考えたの?」「先生は何を学ばせたかったと思う?」

そんな話もしてみてください。
学校任せではなく、
子どもたちの学びについて家庭でも考える。
そのきっかけとして、授業参観をもっと活用してみてはいかがでしょうか。

そんなこと思いながら、今週末、中学校の授業参観へ行ってきます。

息子に嫌がられそうなので、隅っこでひっそりと(^^)