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2024年5月30日の投稿
「評価」と「自信」
最近読んだ本に面白いことが書いてありました。
『メニューに「シャンパーニュ」と書かれたワインを注文し、それが望んだものでなく、つまり美味しくなかった時に、もがき苦しむのは本人だけ。他人に訴えても「シャンパーニュ」を頼んで飲んでいるではないか。と言われるだけ』(一部要約)
もしその同じワインが「ハウスワイン」と謳われていれば、堂々と批評し、また周りからも共感を得られる可能性があり、結果として、自分を責めることなく、「自信喪失」から自分を守ることができる、ということなのだと思います。
広告や他人の評価ばかり気にして、踊らされていると、結局それに潰されてしまいます。大事なのは、それがどう謳われているものであろうと、また周りからどう評価を受けているものであろうと、あくまで自分の中でどうあるか、に向き合うことだと思います。
もちろん「シャンパーニュ」には定義があり、当てはまらないものをそう謳うことはできませんが、そもそも美味いかどうかは本人の主観であり、満足感は飲んだ本人の中で完結されるべきもののはずです。ましてや定義のないもの、裏の取りようがないものについては、「言ったもん勝ち」であり、本来それは、自分を責めたり、自信を失うきっかけにすらなり得ないと思いませんか。
自分の舌に自信(周りの評価は関係なく、美味く感じたものをそう表現するだけ)がないから、広告やイメージに乗っかって安心したい。たとえ騙されて安物ワイン飲んでいても、気分だけハッピーになれているうちはまだ幸せかもしれませんが、ですが、違和感を感じた時に、そう感じた自分に、そして子供達にきちんと向き合うことが大切だと思います。
「教育」って難しいですね。