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2022年1月21日の投稿
共通テスト
先日の共通テスト、
特に数学において難易度について議論があがっているようなので、
私も持論を。
結論から言わせてもらえれば、
難易度はそこまで難しい内容ではなかったと思っています。
(後出しジャンケン的にしか捉えていただけなければそれまでですが。)
ただし、IA、IIBともに内容と時間が合っていなかったかなとは思います。
内容が思考を問う一方で、時間が従来のテクニックや知識のみを問うもののような、そういった意味でちぐはぐなテストになってしまっているのではないかなと感じました。
あの内容で行くなら90分か100分くらい受験生に与えてじっくり考えさせれば良いのではないかなと思っています。
そして数学IAのデータの散らばりの問題に関しては、無駄に長いだけのような気もしました。長く読ませ、情報が多いわりに、内容はあまり無いように感じました。得るものもあまりなかった気がします。あれだったら、例年のように、単純にデータを換算と分散や標準偏差との関係とかの方がよかった気もしています。
一方で、徒歩と自転車で追いかけっこする問題や、整数問題、プレゼント交換の問題、なるほど問題文は確かに長かったですが、しっかり設問の誘導を見抜ければ、悲鳴を上げるほどの難易度ではなかったように思います。
そこが求められている力なのでしょう。
表面上何の単元の問題なのかわからない問題を、読み解いて、自分の知識の範囲にぐっと引き寄せる、そんな力を普段から意識していないと、いよいよ初見の問題に対応できなくなってきますよ。問題の在りかをきっちり見極め、細分化して解決する。そんな問題解決の能力の差って、一番の数学力の差が出るところかなと思っています。
出題に文句をつけても意味はないんです。
以前から教科書的な解法を覚えるだけでは解けない問題を出題することは言われていますし、知識を応用する力を試される試験としては、必ずしもそう主旨から外れないものだったかと思います。
むしろ、「じゃあこの共通テストのタイプの対策はどこがやってくれるの」という発想にしかならないこと自体が問題です。そしてまたその「対策」を詰め込む環境が生まれるとしたら、またそれも問題かと思います。
普段の勉強時から意識を見直すべきですね。丁寧な例題の後に類題を解いたって、できるに決まっているんです。例題の真下に解法が載っていて、自分で考えもせずに、その解法を詰め込んだところで、初見問題には対応できないでしょう。自分で問題を探すこともせずに、与えられた問題だけをこなしていても、勝負の時に何をしていいのかわからなくなるでしょう。
学校の先生に限らず、我々も含めて、勉強を教える立場の者は、
数学を勉強する目的も楽しさもそんなとろこにあるんだと、
そこのところを教えてあげてあげなければいけないと、そんな風に思っています。