暗記と使いどころ

以前サラリーマンをしていた頃、

クライアントの要望に合ったコンテンツ、メディアを提案するのに、様々な情報を常にストックしておく必要がありました。

ただ、そこで大切なのは、単純に情報としてストックする、「知っている」だけでは、提案できないということです。

何度も悔しい思いもしました。預かっていた「持ちネタ」を、使いどころを知らずに腐らせていたこともあります。

大切なのは、新しい情報を手に入れたら、必ず、

「こういうニーズがあったときにこれを投げてみよう。」

「こういうキーワードが出てきたらこれもオプションで提案してみよう。」

というふうに、「使いどころ」までセットでイメージをしておくことで初めて、必要なときに必要なアイデアを引っ張り出すことができるのです。

みなさんも、数学の公式にせよ、英語の構文にせよ、ただただ覚えて勉強した気になっていませんか?

覚えたものに、できるだけ多くの関連するキーワードを紐づけして自分の中にストックしておきましょう。応用する場面までセットで落とし込んでおきましょう。

紐づけしたキーワードの数だけ、初見の問題に対してのアプローチ方法が浮かびます。

応用の効く、太い思考力は、きっとみんなの将来に役立つ力、みんなの武器となりますよ。