2019年3月13日の投稿

教材

近くの学習塾が、今期の受験をもって、

教室を閉じることになりました。

実はこの塾、私が中学生のころに通っていた塾で、

ここの塾長先生とは、卒業後15年ほどの年月を経て

僭越ながらも同業とならせていただいてからも、

いろいろと相談に乗っていただいたり、アドバイスいただいたりしていました。

私がこの仕事を始めた歳よりも全然若くして、0から塾を立ち上げられ、

新松戸の塾のいちブランドを築き上げた先生は、

言うまでもなく、私の数学好きの原点を作っていただいた先生であり、

尊敬と感謝しかありません。

閉じると決められてからも、様々なお計らいをいただき、

教室に呼んでいただいては、教材、備品、使えるもの(当然個人情報に関わるもの以外)は

持って行っていいとおっしゃっていただきました。

私もこうして小さいながら塾業を営む上で、思うのです。

一つ一つの教材、備品に、意味があり、思いがあります。

先生は残しておいても捨てるだけだから、とおっしゃってはいましたが、

様々な想いがあったはずです。無いわけがありませんね。

自分の為、生徒の為、選びながら、考えながら少しずつ増えていく教材は、

塾の財産のひとつだなと。

そしてまた今日、塾に着くとシャッターの前に一つの教材がありました。

とても古い参考書のようだったので、最初はいたずらかなと、、、(先生すみません。)

でも中に短い手紙があり、先生からだとすぐにわかりました。

年代的にたぶん先生が塾を始められたころの参考書だと思います。

これをいただいた意味を自分なりにしっかり受け止めて大切に持っておきたいと思います。

先生37年間、お疲れさまでした。ありがとうございました。