2019年1月18日の投稿

大事な話

ご存知の通り、

掛け算、足し算は、順番が変わっても答えは変わりません。

 

でも、

「4人ずつ座った椅子が、5脚あります。生徒は何人いますか」

に対して、

4×5=20(4人/脚が5脚) と、

5×4=20(椅子5脚に4人ずつ)

は考え方が異なるのです。

 

どちらの考えも正解ですので、どちらでもいいのですが、

きちんと自分の式の意味を理解しているかどうかが重要です。

 

子供たちを見ていると、意味など考えずに、

問題文に「4」と「5」があるから、(今掛け算のテストだし)4×5=20

としか考えていない、考えられない生徒が多いのです。

 

要するに、文章題を解いている意味はなく、

ただの計算練習にしかなっていないのです。

 

足し算、掛け算のうちに、式の意味を理解する習慣をつけないと、

(引き算は小学校のうちは負の数が出てこないので、「大きいほうー小さいほう」と並べておけば、乗り越えられてしまいます。)

割り算に入ったときに、「出てきた順に割る」や「大きいほう÷小さいほう」、「整数になるほう」としか考えることができなくなってしまいます。

 

そして、いつまでたっても問題文の数字にしか目がいかないので、

文章を的確にとらえて、その意味を考えることができず、

四則を使い分けての式を立てられず、

結果的に、数学が、お勉強が、苦手になっていきます。

 

蔓延する「数学嫌いを作る学校の授業」のような記事に踊らされて、

安易に「どちらでもいい」と言ってやらないでください。

学校の教え方だけがすべてじゃないよ、と言ってやらないでください。

その意味が分かる子には、とてもいいアドバイスになりますが、

多くの場合は、逃げ道になるだけで、学校不信を煽るだけです。

 

先生のお話をよく聞いて、問題文をよく読んで考える。

その代わり先生だって、教科書読むだけじゃなくて、必死にその「意味」を伝えないといけないし、生徒の頭の中の「思考」を捉えないといけません。

 

中高生も当たり前なのですが、特に小学校の算数、うちでやる子たちには、

ちょっと面白くないかもしれないけれど、

だいぶうるさく感じるかもしれないけれど、

 

先々役立つ安定した学力のベースを作っていこう、

そんな思いで教えております。

 

子供たちには伝わりにくいのと思うので、

せめて親御様にご理解いただければ、心強いです。

頑張っていきましょう。